電通大黎明期の研究
電通大黎明期の研究
-
高分解能核磁気共鳴装置用 マグネット 電気通信大学
高分解能NMRは,磁石も受信装置も日本では電通大が最初です.開学当時の1949~ 50年に作られました.この装置で世界で初めて銅の原子核の磁性の値が測られ,コバルト の原子核の磁性の値が化合物によって異なることも最初に発見されました.ヨードやフッ 素,イオウ,などの原子核の磁性も測定されました. -
ESR電子スピン共鳴装置 Varian社(1969年頃)
ESRはNMRと同様に磁気共鳴を使って物質の性質を調べる装置です.NMRとの違いは原子核の代わりに電子を使うことです.電通大でも早い時期にESRの装置の開発が試みられましたが完成したのは,1969(昭和45)に昭和39年卒の中田良平が東北大の大学院から帰った後にくみたてたことによります.その後,機器メーカーの装置が進歩し,ここにあるのは米国のVraian社製の装置です. -
日本で最初の電波時計 国際電気 (1962年頃)
電通大で発明された電波時計は国際電気で製作され,6000台も売れました.これがそのなかの一台です.京王電車の前後にかけられ,電通大生は「うちの大学の先生の発明した時計だ」と「自慢していたものです.