« 7章3節 7章4節 8章1節 » 

電気通信大学60年史

後編第7章 電通大紛争

第4節 機動隊導入・試験強行

4月21日(月)
8時20分ごろ、西門を破った社学同のヘルメット、ゲバ棒学生約20名が正面へ回り込み、乱暴の限りをつくした。学生部長に機動隊を呼ぶように連絡、やってきたのが9時近くであったが、彼らは逃げ去った。機動隊に守られて明日から試験を行うことが教授総会で決った。

このころは、教官が教室に入ると、全員のボイコットがあったりして試験も実行できず、少しも学事予定が進まないのであった。

4月22日(火)
反日共系が正門でスクラムを組み、機動隊とにらみ合っていた。

このころはまた、教官が学内警備につくことになっていた。2時間交代であった。5月14日から授業開始、10日入学式という方針が決定された。

5月10日(土)
新入生の中ヘヘルメット部隊が入り込み、パンフ活動をする。入学式の最中にヘルメット部隊は本部になだれ込み、機動隊に入られリーダーも捕えられた。

このころは、ヘルメット組の授業妨害がひん発していた。

5月24日(土)
この日も、反日共系学生の、『岡田を倒せ』というスピーカーによる叫び声がしきりなしであった。
6月5日(木)
スト解除さる。しかし、大学立法反対ストが計画されていた。
7月26日(土)
岡田代行、教授会で辞任表明。
main gate after opened
封鎖解除直後の本館玄関
president Okada
封鎖解除後、岡田学長代行の構内査察
(左から6人目、3人目は調布署々長)
9月16日(火)
また一握りのゲバたちが学内デモ。
9月25日(木)
正午ごろ学館前で社学同のヘルメット約60名が気勢をあげデモ、E棟を攻めようとした。機動隊により正門通りと西門通りに陣取ってもらう。数日来、壁やエレベーターに岡田打倒と落書きあり。
9月26日(金)
3時ごろ20数名のデモ隊がA棟を攻略し、物理のテスト不能。
9月29日(月)
早朝からロックアウトし、機動隊が入ってA棟の封鎖な解除した。教官の正門警備と学内パトロールが交代で行われていた。
9月30日(火)
大学には機動隊が入り、教官が正門警備と学内パトロールを交代で行っているなかでデモが行われる。以後、警備とパトロール続く。
10月8日(水)
12時半ごろ、赤ヘル集団がA棟封鎖の挙に出、機動隊がすぐ入り学生2名が捕われた。
11月5日(水)
電通大寮に機動隊、警官200名が突入し封鎖を解く。(朝6時半)
in Dormitory
封鎖解除後 寮にて集会
president in front of main building
封鎖解除後岡田学長代行による集会(本館前)
他大学紛争
関係
  • 5月19日 東大、集会が荒れ中止。
  • 6月9日 反日共系学生グループは横浜国大から出て伊東方面へ向かったが、機動隊に完封された。
  • 7月10日 東工大にやっと機動隊が入る。反日共系の姿なし。
  • 8月12日 中央大で反日共暴れる。
  • 8月15日 横浜国大は廃校の条件がそろったとして、水戸部学長代行が辞任す。
  • 8月17~18日 広島大本部の封鎖解除。
  • 9月3日 早大へ機動隊投入、大隈講堂解除。
  • 9月5日 東大全共闘議長山本義隆氏捕わる。
  • 9月18日 横浜国大教育学部に機動隊入る。
  • 9月21日 東大本部機動隊の手で解除。
  • 9月22日 東大時計台落ち、百万遍附近はあれる。
  • 10月8日 法大に機動隊入る。
  • 10月9日 明大に機動隊入る。
  • 10月14日 九大機動隊により解除。
  • 10月19日 茨城大、多摩美大に機動隊入る。
  • 10月29日 横国大教育学部、都立大に機動隊入り解除。
  • 11月8日 北大へ機動隊入る。
  • 11月10日 明大、東京女大授業開始。多少混乱あり。