第2次大戦中の内外軍事用管
第2次大戦中の内外軍事用管
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UV-212? GE? マグネトロン
米国で試作された最初期のマグネトロン, UV-202とされているが,現物に記載はなく、 定格なども未確認.フィラメントは純タング ステン、アノードは薄い金属板を円筒状に成 形したもの. -
715A WE
飛行機搭載用レーダーのマグネトロンをパ ルス変調するため,1943年に開発された4極 管。350Aのユニット4個分といわれる.プレ ート損失60W,尖頭プレート電圧14kV. -
24B9 STC スパークギャップ
英国ではマグネトロンをパルス駆動するた めにトリガトロンという名の放電管を用いた. このサンプルはその例.水素などの高圧ガス 中で放電電極に高電圧を印加するため,爆発 対策としてガラス・バルブ上に頑丈な網がか ぶせてある. -
Uy-14M/Uy-11M 東芝
Uy-11M:第2次大戦中,軍用可搬受信機などに用い られた超小型の直熱型空間電荷4極管.専用 の超小型5ピン・ベース使用. Uy-14M:Uy-11Mと双子兄弟のような直熱型5極管. -
RE3/RC4 日本無線/東芝
RE3:ドイツのRV12P2000のコピーと思われる 小信号用傍熱5極管.独特の形状で,特殊なソケットを要する.RC4:RE3を僅かに大きくした相似形の5極管. -
M60 日本無線 (1941)
送信マグネトロンM312と組み合わせ,2号2型電探・受信機の局部発振に用いられた 受信用小型マグネトロンである.アルミのケースにパッキングされ,電磁石装置に挿入して使う. -
M60 日本無線 (1941)
送信マグネトロンM312と組み合わせ,2号2型電探・受信機の局部発振に用いられた 受信用小型マグネトロンである. アルミのケースにパッキングされ,電磁石装置に挿入して使う. -
FM2A05A 日本無線
ドイツ・テレフンケン社の「NF2」をモデルに1939年開発、翌1940年秋には試作中の 航空機用無線機の大半に採用された。 性能は優秀な万能受信管であったが、製造には高度な生産技術が必要であり、 このため戦況拡大に伴い生産が間に合わなくなり、海軍は他社にも生産させた。 (これが発端で、「ソラ」の手柄話が語られてきた。) Ef=12.6V,If=0.21A,μ=4000,gm=3000mS, ベース:オクタル,アルミ・シールドケース付き (回収を考慮) -
M312A 日本無線 (1941)
1939年,銅の厚版を打抜いて造った世界初のキャビティ・マグネトロン M3 (波長 10cm,連続出力 500W,水冷式) を完成.当時としては驚異的な性能であった. これをパルス変調に適合するように電子放出増大をはかるなど性能向上したものを M312として量産したものである. せん頭出力 6.6kW,波長 9.87cm,8分割橘型 陽極 (Rising Sun)・水冷式