home chevron_right 第6展示室 chevron_right 初期の4極管,傍熱管など
初期の4極管,傍熱管など

初期の4極管,傍熱管など

  • S.S.I シーメンス(1917)

    S.S.I シーメンス(1917)
    1915-17年にかけて独シーメンスのショッ トキー博士が申請した特許を製品化した S.S.I-S.S.IIIの内の一つ(1917年)。プロテ クティヴ・ネットワーク型といわれ、プラス 電位をかけるG2にも信号を入れる、いわゆる レフレックス形の一種。グリッドはタイプA のような、打ち抜いた金属板を丸めたもの。 フィラメントは純タングステン。ベースは特 殊5ピン型。
    詳細を見る
  • F.E.1 マルコニー(1920)

    F.E.1 マルコニー(1920)
    F.E.1(1920年)は英マルコニーのラウン ド大佐が考案したもので、高周波用として開 発したV.24を一回り大きくした外形。G2は 金網を丸めたもの。フィラメントは純タング ステン。これを用いたマルコニー91型船舶用 受信機では第2グリッドをプレートのように 使ったレフレックス回路として動作させてい る。
    詳細を見る
  • S625 マルコニー(1927)

    S625 マルコニー(1927)
    S625(1927年)は世界最初のスクリーン・ グリッド型。V形フィラメント(トリエーテ ッド・タングステン)を囲んで通常のG1を置 き、その片側に対向したプレートとの中間に、 プレートを囲むような形状の金網/金属枠製 のG2(スクリーン・グリッド)を設け、さら に管の外側にもG2の位置に合わせてシール ド板を置いて、P-G1間容量の減少に努めてい る。
    詳細を見る
  • K4 ソープ(1924)

    K4 ソープ(1924)
    1924年、英国製。ショットキーも考案して いたスペース・チャージ(空間電荷)グリッ ド型4極管だが、6VのA電池だけで動作する ユニダイン(ソロダイン)と呼ばれる回路の 受信機に用いたことで話題となった。プレー トもグリッドと同様、金属線をスパイラル状 に巻いた構造。フィラメントはトリエーテッ ド・タングステン。ベースは特殊5ピン型。
    詳細を見る
  • UX222 RCA(1926)

    UX222 RCA(1926)
    米国ではGEのハルが4極管の研究、開発 を進めたが、製品になったのはこのUX-122 (1926年。直熱型)が最初だった。フィラメ ントはトリエーテッド・タングステン。
    詳細を見る
  • SP122 シールドプレート(1928)

    SP122 シールドプレート(1928)
    傍熱型4極管の第1号として、1928年に小 メーカーのシールドプレート社から発表され た。翌1929年になって、やっとRCA/ラジオ トロンから有名なUY-224が発表された。
    詳細を見る
  • D オスラム(1919)

    D オスラム(1919)
    1919年、英空軍用として作られた直熱3極 管。検波用のソフト・ヴァルヴで、μを高く するため金網を丸めたグリッドを使用。砲弾 状の外形で、フィラメント端子は上下端。特 殊なソケットを要する。
    詳細を見る
  • BF シーメンス(1922)

    BF シーメンス(1922)
    BFは電話の中継増幅器用3極管として 1920年から開発され、22年に製品化された。 電極は横向きの同軸円筒形だが、マイクロフ ォニック・ノイズを減らすため?極めて精巧 なガラス細工が特徴。フィラメントは酸化皮 膜型。ベースは電話用のキー付き5ピン。
    詳細を見る
  • P2 コッサー

    P2 コッサー
    P2は1922年、ラジオ放送の開始による一 般の需要に合せ、コッサー社が開発した奇抜 な構造(特許逃れのため?)の受信用高真空 型3極管の1つ。プレートは中世の騎士が用 いた兜に似ているため「ティン・ハット」と 呼ばれた。グリッドは多数のU字状のワイヤ ーをアーチ形に並べて成形してあり、純タン グステンのフィラメントもアーチ状。
    詳細を見る
  • エクストラオーディオン エコノミック・エレクトリック(1922)

    エクストラオーディオン エコノミック・エレクトリック(1922)
    1922年、エコノミック・エレクトリック社 が発表した汎用管。プレートはUの字を逆さ にしたような金属板製、グリッドもそれを小 さくしたようなワイヤーを多数並べて溶接し た、極めて複雑な構造。フィラメントは直線 状の純タングステン。
    詳細を見る
  • 101B ウェスターン・エレクトリック(1913)

    101B ウェスターン・エレクトリック(1913)
    米国ではディフォレストの3極管特許を買 収したWE(ATTの製造部門)が有線電話中 継用として開発を進め、1913年には長距離の 通話を成功させた。このとき使ったのがタイ プAで、その後B、M(101A)、1915年にL (101B)が続いた。電極は典型的な最初期の WE型で、M形の酸化皮膜型フィラメントと、 その両側に配置した梯子形グリッド、プレー トをガラス棒で支持する構造。このサンプル は最初期型の特徴を備えている(ベースは肉 厚の真鍮パイプ、ハンダが盛上がったUV型 ピン)。
    詳細を見る
  • VT-3 WE(1917)

    VT-3 WE(1917)
    タイプP/VT-3は第一次世界大戦中、米軍の 要望で開発に努力した、フィラメント電力の 少ない3極管(1917年)。形式登録はされた が、1000本程しか生産されずに幻となったと のこと。フィラメントは酸化皮膜型。 215A/VT-5の先輩。
    詳細を見る
  • 221A WE(1926) 幻の?WE製真空管

    221A WE(1926) 幻の?WE製真空管
    タイプNN/221Aも1926年に形式登録され ただけで、僅か50本ほどしか作られなかった とのこと。逆V形フィラメント(酸化皮膜型) をもつ省電力型の小型3極管。ベースはこの 型専用?のミニUV型。
    詳細を見る
  • ダックフット・チューブ WE?

    ダックフット・チューブ WE?
    通称ダックフット・チューブもVT-3や 221Aと同様省電力型を目指して作られたよ うで、特性も215Aと似ている。ソケットを 用いず、機器に直接ハンダ付けするよう設計 されたため、アヒルの足という渾名がついた 模様。WEの型番がないため、同社製ではな いとの意見もある由。
    詳細を見る
  • 変形プライオトロン GE(1919年頃)

    変形プライオトロン GE(1919年頃)
    1919年頃、試験的にGEで作られた3極管。 円錐状のプレートの中に同軸のスパイラル状 フィラメント(純タングステン)とグリッド がある。ヴァリアブルμ型の元祖?ベースは UV型。
    詳細を見る
  • 400 マカレック(1925) 傍熱型の元祖

    400 マカレック(1925) 傍熱型の元祖
    最初期の電池式受信機の欠点を改良すべく 交流化(エリミネーター式)に適する真空管 の開発が試みられたが、これはその先駆け。 1925年に米マカレック社が発表した3極管。 傍熱型カソードを中心とする同軸円筒形の電 極構造。最初期製品のベースはUV型で、ヒ ーター端子は管頂に設けられている。これを 電池式受信機のソケットに挿入して、別置の ヒーター・トランスから点灯した。
    詳細を見る
  • UX-225 2点 WH及びGE(1926)

    UX-225 2点 WH及びGE(1926)
    UX-225(WH)はWEが1914年に考案し た傍熱型3極真空管の原形を1926年にウェ スティングハウスが試作したものといわれて いるが、マカレック400の影響が強く感じら れる。電極は2ユニット並列。管頂のヒータ ー端子はバヨネット型。 同じ頃GEで作ったものは400と同じ単一 同軸円筒形の電極構造で、ヒーター端子の構 造が異なる。 これらを原型として新開発の5ピン・ベー スを用いたUY-225が試作され、次いで有名 なUY-227が商用型として登場した。
    詳細を見る
  • カーボ アムラッド(1922)

    カーボ アムラッド(1922)
    カーボは1922年、初期の交流式送信機用と してタイプSなどと共に発表された冷陰極型 整流管(ガス入り放電管の一種)。
    詳細を見る
  • UV-196 WH(1925)

    UV-196 WH(1925)
    1925年、電池式受信機のBエリミネーター 用としてウェスティングハウスが作ったもの。 2セクションに仕切られたプレートの中に2 組の独立した逆V形フィラメント(トリエー テッド・タングステン)がある。同時に発表 された通常型のUX-213とは反対の構造。外 部接続に5点を要するため、ベースのロッ ク・キーにプレートが接続されている。特殊 な電源トランス(2組のフィラメント巻線が) を要する。
    詳細を見る
  • 175HQ WE(1949)

    175HQ WE(1949)
    1949年、ウェスターン・エレクトリックが 海底電話ケーブル中継増幅器専用として開発 した傍熱型5極管(このサンプルは後期の製 品)。長時間の安定した動作を要求される。接 触不良を避けるため、電極の接続はリードを 直接ハンダ付けする方式。
    詳細を見る
  • 455A-F WE(1960)

    455A-F WE(1960)
    1960年に発表された海底電話ケーブル用5 極管の改良型。Gmは175HQの1000μSから 6000μSに進化した。数ヶ月に亘る厳重なテス トを生き抜いた僅かなものだけが使用され、 極めて優秀な信頼性を示した。
    詳細を見る
  • 3NF レーヴェ(1926)

    3NF レーヴェ(1926)
    1926年に、ドイツの小メーカーだったレー ヴェが発表した複合管。酸化皮膜の直熱型3 極管3個と、それらを受信機として動作させ るための抵抗、コンデンサー(計6個)を1 個のガラス・バルブに封入したもの。これ1 球だけでラジオが出来るため、当時のドイツ で球の数に比例して決められた税金(従って 製品価格の低減)に貢献したとのこと。IC を先取りした発想?
    詳細を見る
  • HF29 レーヴェ

    HF29 レーヴェ
    1926年に、ドイツの小メーカーだったレー ヴェが発表した複合管。 3極管2個とR/C計4個で構成した、3N Fの弟分。ベースは3NFと同じく特殊6ピ ン型。
    詳細を見る
  • B443 フィリップス(1927)

    B443 フィリップス(1927)
    4極管を出力段に用いたときに生ずる不都 合な負抵抗領域(G2の電位がプレートより高 い場合に発生)を無くすため、G3(サプレッ サー・グリッド)を加えた初の5極管(1927 年)。B4型ベースの側面にG2の端子を設け てある。フィラメントは酸化皮膜型。 主に電池式受信機の出力段に用いられた。
    詳細を見る
  • PZ アークチュラス(1931)

    PZ アークチュラス(1931)
    B443の米国版として1931年、小メーカー のアークチュラスから発表された酸化皮膜型 の直熱5極管。交流式受信機の出力段を意図 して作られたもので、247のプロトタイプと もいわれる。
    詳細を見る
  • 247 ラジオトロン(1931)

    247 ラジオトロン(1931)
    RCAラジオトロンからPZの双子兄弟の ような247が登場したのはPZの発表の僅か3ヶ月後(同じ く1931年)で、5極出力管の代表として次第 に3極出力管に代わって用いられるようにな った。
    詳細を見る
  • 239 米エヴァレディー(1932)

    239 米エヴァレディー(1932)
    5極管は最初、出力管として開発されたた め、高周波/低周波電圧増幅、発振用としては 少し遅れて、1930年に英コッサーから登場し たMS-PEN Aが最初だった。米国では1932 年に発表されたヴァリアブルμ型の傍熱型 239(UYベース)が初めて。
    詳細を見る
  • E446 フィリップス

    E446 フィリップス
    5極管は最初、出力管として開発されたた め、高周波/低周波電圧増幅、発振用としては 少し遅れて、1930年に英コッサーから登場し たMS-PEN Aが最初だった。欧州型傍熱5極管の例。ベースは英/仏型5 ピン。ガラス・バルブの表面にはシールドの ためにメタライズ処理が施されている。
    詳細を見る
  • A.C.Pentode CeCo

    A.C.Pentode CeCo
    5極管は最初、出力管として開発されたた め、高周波/低周波電圧増幅、発振用としては 少し遅れて、1930年に英コッサーから登場し たMS-PEN Aが最初だった。A.C.Pentodeは 米国の小メーカーCeCoが作った5極管だ が、傍熱型空間電荷4極管にG3(サプレッサ ーグリッド)を追加した珍種。UY型ベース にヒーター、カソードとG3を接続し、G1は ベース側面に、G2(信号入力)は管頂に引き 出している。
    詳細を見る