ラジオ受信機
ビンテージ ラジオ
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ディフォレスト・オーディオン用受信機 RJ4 DeForest RadioTel.&tel.(1909)
Lee DeForestが1906年に発明したオーディオン管を1本用いた最初の受信機。正面中央に片翼形オーディオン、左にプレート電圧切換スイッチ、右にフィラメントのon/offスイッチがある。右側面にフィラメント電流用可変抵抗がある。
De Forest Radio Telephone and Telegraph 社は、3極管の特許出願のすぐあとで製造・販売を目的に設立された。
この写真のオーディオンはレプリカであるが。第6展示室に本物の片翼形オーディオンと両翼形オーディオンが展示されている。 -
CROSLEY RECEIVER 51 CROSLEY(1922年頃)
米国CROSLEY社がアマチュア無線局、学校、大学向けに製造した受信機。 再生検波、低周波増幅の2球式で、ヘッドフォンレシーバーで聴く小型ラジオ。 使用真空管はUV-201Aを2本。単球式の CROSLEY V型に低周波増幅1段を 加えた構造になっている。 -
CROSLEY RECEIVER V CROSLEY(1922年頃)
米国CROSLEY社がアマチュア無線局、学校、大学向けに製造した受信機。 再生式検波単球式でヘッドフォンレシーバーで聴く小型ラジオ。 使用真空管はUV-201A。内部写真右側に同調用のブック型バリコン、 その奥にプレート回路のスパイダーコイルと検波回路のスパイダーコイルが 見える。同調用のダイアルを回すと、バリコンの2枚の板が本のように 開閉する。また、2つのコイルはつまみを前後に出し入れして間隔を変える。 これらの工夫で価格を低く($18.50)抑えている。 -
CROSLEY RECEIVER TRIRDIN 3R3 CROSLEY(1922年頃)
再生検波レフレックス式3球ラジオ受信機。アンテナからの入力は、初段の増幅器で(高周 波)増幅され、次の再生検波回路で増幅検波される。この信号が再び初段の増幅器に戻さ れて(低周波)増幅され、さらに第3の低周波増幅回路で増幅されたあと出力端子からスピーカーに送られる。回路全体は高周波1段増幅、再生検波、低周波2段増幅の受信機とな る。真空管はUV-201A3本。 -
ラジオ受信機 Atwater Kent 10(1922)
木板(ブレッドボード)の上に組み立てられた5球式のラジオ受信機。回路は 高周波2段増幅、検波、低周波2段増幅のストレート型で、5本の真空管はすべて UV-201Aが使われている。 検波と低周波増幅の回路は円形のユニットにまとめられている。高周波回路の 3個のバリコンとコイルはボード上に順に配置され、配線はボードの裏にある。 コイルは相互作用を防ぐため、互いに垂直になるように置かれている。電源は電池、 価格は100ドル。 -
Regenerative Receiver AERIOLA SR Westing House(1922)
米国でラジオ放送が始まった初期に、Westinghouseが製造しRCAが販売した再生式1球ラジオ。エアリオトロンWD-11を使い、当時の値段で65ドルであった。WD-11は家庭用受信機に使う目的で作られ、酸化皮膜フィラメントを持っていた。 -
RCA Receiver Radiola III RCA(1924)
米国でラジオ放送の初期にWestinghouseが製造しRCAが販売した再生式2球ラジオ。ラジオトロンWD-11を2本、ヘッドフォン込みでで65ドルであった。WestinghouseがRCAに納めていた真空管とラジオは1923年頃からラジオトロン、ラジオラとよばれるようになっていてラジオトロンWD-11はエアリオトロンWD-11と同じである。また、説明には、これは農家向けのセットで天気予報、穀物情報、音楽の楽しみに役立つと書かれている。 -
RADIO RECEIVER Western Electric(1924)
最初期のスーパーヘテロダイン受信機。215A真空管(”ピーナッツ”3極管)を6本使用。RF増幅なし、IF増幅2段(IF周波数は46kHz)。 -
Radiola Super-heterodyne AR-812 RCA(1924)
最初のスーパーヘテロダインラジオ受信機。RCAがスーパーヘテロダインを発明したアームストロングと協力して製作した高級ラジオ受信機。大型の木製の箱に回路と電池が内蔵されている。真空管はUV-199を6本使用。同調は正面左のあんてな回路のバリコンと右の局部発信回路のバリコンによって行う。中間周波増幅は2段。寸法:880x290x280(mm)。 -
RCA RECEIVER RADIOLA 20 RCA(1925)
RCAが1925年に発売したニュートロダイン方式の5球ラジオ受信機。高周波2段増幅、再生検波、低周波2段増幅で、真空管は、UX-199を4本、最終段にUX-120を使用している。 同調は3連バリコンを使い、右側のダイヤルで行い、再生調節はバリオカップラーを使い左のダイヤルで行う。価格は180ドル。 199はGEが乾電池使用のホームラジオ、ポータブル受信機用に開発したもので トリエーテドタングステンフィラメントを使用していた。 -
FRESHMAN MASTERPIECE 5tube T.R.F CHAS. FRESHMAN Co.(1925)
5球T.R.F(Tuned Radio Frequency)ラジオ受信機。Freshmannはいろいろな工夫によって価格を60ドルに下げて市場に参入した。真空管はUV-201AまたはC-301Aを5本使用する。同調は3組のダイアルによって行うが、各放送局にたいする3組のダイアルの位置を記録する表が貼られている。電源:電池(A 6V, B 45-90V)。 -
RADIOLA model 18 RCA(1928)
電源がAC化された最初期の6球ラジオ受信機。木製の箱に高周波増幅(RF)3段-検波(Det.)-低周波増幅(AF)2段の受信回路と整流回路が収められている。正面左に音量調節、右に同調のつまみがある。音質、音量、感度ともに良い。使用真空管:226(3極管 RF-1) 226(RF-2) 226(RE-3) 227(傍熱型カソード3極管 Det.) 226(AF-1) 271(出力用傍熱型カソード3極管 AFOut) 280(全波整流管 Rect.)。寸法:697x333x190(mm)。重量:17.5kg。 -
RCA SUPER HETERODINE model 60 RCA(1928)
電源がAC化された最初期の9球スーパーヘテロダインラジオ受信機。木製の箱に高周波増幅(RF)2段-周波数変換(MIX-Osc.)-中間周波増幅(IF)2段-検波(Det.)-低周波増幅(AF)1段の受信回路と整流回路が収められている。正面左に音量調節、中央に同調のつまみがある。音質、音量、感度ともに良い。使用真空管:227(傍熱型カソード3極管 RF-1) 227(RF-2) 227(MIX) 227(Osc.) 227(IF-1) 227(IF-2) 227(Det.) 271(出力用傍熱型カソード3極管 AFOut) 280(全波整流管 Rect.)。寸法:755x268x287(mm)。重量:約20kg。 -
ATWARTER KENT model 38 ATWARTER KENT(1928)
電源がAC化された最初期の8球ラジオ受信機。鋼鉄の立派な箱に、高周波(RF)4段-検波(Det.)-低周波増幅(AF)2段の受信回路と、さらに鋼鉄の箱に入った電源回路が収められている。音質、音量、感度ともに良い。正面左に同調、右に音量調節のつまみがある。使用真空管は、226(3極管 RF-1) 226(RF-2) 226(RF-3) 226(RF-4) 227(傍熱型カソード3極管 Det.) 226(AF-1) 271A(傍熱型カソード3極管 AFOut) 280(全波整流管 Dect.)。226、227、271Aは何れも1927年にAC化のために発売された。寸法:540x275x278(mm)。重量:19.5kg。 -
ATWARTER KENT model 55 ATWARTER KENT(1929)
電源がAC化された最初期の7球ラジオ受信機。鋼鉄の箱に、高周波(RF)2段-検波(Det.)-低周波増幅(AF)2段の受信回路と整流回路が入っている。正面中央に同調、右に音量調節のつまみがある。音質、音量、感度ともに十分である。使用真空管:224(4極管 RF-1) 224(RF-2) 227(傍熱型カソード3極管 Det.) 227(AF-1) 245*245(出力用3極管 AF-2 pp) 280(全波整流管 280)。227は1927年、224と245は1929年に発売された。寸法:540x275x278(mm)。重量:21kg。
真空管式ラジオ
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ラジオ COLUMBIA SUPERHET 7 356 COLUMBIA(1932)
英国製7球、2バンド、スーパーヘテロダインラジオ受信機。電源:AC(200-250V,50-60Hz)。回路:1. 高周波増幅(Marconi metallised VMS4)、2. 発振器(Marconi metallised MH4)、3. 周波数変換(Marconi metallised MH4)、4. 中間周波数増幅(中間周波数125-128kHz: Marconi metallised VMS4)、5. 検波(Marconi metallised MH4)、6. 出力(Marconi PX4)、7. 全波整流電源(Marconi U12)。価格:25ポンド4シリング。 -
並四型ラジオ受信機 早川電気
1930年ころに、”並四(なみよん)と呼ばれ一般に広く使われた4球のラジオ受信機。構成は、再生検波、低周波2段増幅、整流である。使用真空管:26B、56、UX-12A、KX-12F。マグネティックスピーカーを使用。寸法:24×29.5×17(cm)。 -
並四型ラジオ受信機ヘルメス24H型 大阪無線
1930-40年代に、”並四(なみよん)”と呼ばれ一般に広く使われた4球のラジオ受信機の1つ。構成は、再生検波、低周波2段増幅、整流。使用真空管はUY-24B、UX-26B、12A、KX-12F。日本放送協会 認定11092というマークが貼られ ている。寸法:27×38.5×17(cm)。 -
ラジオ受信機 EKCO AC76 E. K. Cole Ltd.(1934)
4球、中波/長波2バンド、AC、スーパーヘテロダイン受信機。英国製。円形、ウォルナット仕上げで中央にスピーカーがある。AD65と異なりシャーシーは垂直型で、余裕のできた空間に電源トランスを内蔵している。 回路は初段から、8極管(Mullard FC13)による周波数変換回路、5極管(Nazda VP1321)による中間周波/低周波増幅回路、双2極5極管(Mazda 4020)による検波回路と低周波増幅回路、で構成され、検波された信号が2段目の増幅回路にもどされるレフレックス式になっている。中間周波数は110kHz。 -
ラジオ受信機 EKCO AD65 E. K. Cole Ltd.(1934)
4球、中波/長波2バンド、AC/DC、スーパーヘテロダイン受信機。円形、ウォルナット仕上げで中央にスピーカーがあり、シャーシーは水平型。 回路は初段から、8極管(Mullard FC13)による周波数変換回路、5極管(Mazda VP1321)による中間周波/低周波増幅回路、双2極5極管(Mazda 4020)による検波回路と低周波増幅回路、で構成され、検波された信号が2段目の増幅回路にもどされるレフレックス式になっている。中間周波数は110kHz。電源トランスは外部。 -
PHILCO RADIO Superheterodyne 60 PHILCO RADIO&TELEVISION Corp.(1934)
米国製5球スーパーヘテロダイン短波・中波ラジオ受信機。1934年1月に発売され同年7月3rd styleが発売されるまで販売された。その形からカセドラル型と呼ばれる。60Bは1933年から37年にかけて販売され、7つのスタイルがある。カセドラル型は1930年のPHILCO 20B に始まり1967年ころまで続いた縦長のラジオであるが、その後流行は横長の4角い形のラジオに移行した。受信周波数:中波 530-1500kHz、短波 1500-4000kHz。真空管:6A7(mixer/LO)、78(IF)、75(2nd Detector/AVC/1st AF)、42(AF output)、80(rect)。 -
ラジオ受信機 SCOTT PHILHARMONIC Later model E. H. SCOTT RADIO LABS.(1938)
30本の真空管による高級ラジオで,高周波2段,中間周波段,低周波4段のスーパーヘテロダイン方式である.高い忠実度で150KHzから80MHzにわたるオールウェーブ受信が可能となっている.中田良平氏が修復し,動作が確認された. -
ドイツ国民型ラジオ受信機 Deutche Phillips(1938頃)
第二次大戦中のドイツ製2球式2バンド受信機。受信波長は200-600mと800-2000m。ナチが外国の放送を聴かせないため普及させた、非再生検波、AF1段増幅の受信機。使用真空管はVCL11(3極/ビーム出力管)とVY2(整流管)。寸法:240x240x120(mm)。電源:AC 110/130/150/220/240V。 -
AC Radio Receiver 560 CANADIAN WESTINGHOUS(1940年頃)
1940年代のAC電源、5球スーパーヘテロダインラジオ受信機。使用真空管:2A7(周波数変換7極管)、58(可変増幅5極管)、2B7(5極+双2極管)、2A5(電力増幅5極管)、80(双2極管)。 -
WARDS AIRLINE RADIO MONTGOMERY WARDS (1947)
米国製5球スーパーヘテロダイン中波ラジオ受信機。電源:AC/DC。受信周波数:540-1720kHz。中間周波数:455kHz。スピーカー:4"。出力:0.96W(無歪)、最大1.58W。使用真空管:12SA7(周波数変換) 12SK7(中間周波増幅) 12SQ7(検波・自動音量調節・低周波増幅) 50L6GT(電力増幅) 35Z5GT(整流)。 寸法:200x13x14(mm)。 -
全波受信機R-104 日本無線(1948)
8球スーパーヘテロダイン、高級オールウェーブ3バンドラジオ受信機。受信周波数帯:Aバンド 550-1600kHz、Bバンド 3-8MHz、Cバンド 8-22MHz。中間周波数:463kHz。電源:AC(100V/85V)。消費電力:55W。出力:歪率15%にて1.5W。音量調節:自動/手動。6.5":パーマネントダイナミックスピーカーを使用。寸法:430x285x285x215(mm)。使用真空管:UZ-6D6(高周波増幅) UZ-6C6(混合) UY-76(局部発信) UZ-6D6(中間周波増幅) UZ-6D6(中間周波増幅) 6Z-DH3(検波 AVC 低周波増幅) UZ-42(電力増幅) KX-80(両波整流)。 -
ラジオ受信機 かなりやQ 5YC-606 東芝
4球式スーパーヘテロダイン中波/短波ラジオ。受信周波数範囲:中波 535-1605kHz、短波 3.9-12MHz。使用真空管:12BE6(conv.)、12BA6(IF)、12AV6(det/avc/af)、30A5(output)。 -
ラジオ Grundig Majestic 040W/3D(1953)
・真空管:9球(ECC85,EF89,ECC82,EF89,EM85,EBF80,EAA91,EF804,EL12). ・原理:RF段をもつスーパーヘテロダイン方式.中間周波数は468/10700 kHz. ・同調回路:11のAM回路,11のFM回路. ・周波数帯域:放送帯域,長波,2つ以上の短波およびFM. ・4スピーカーによる8Wの出力.
真空管式ポータブルラジオ
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ラジオ受信機 Zenith Trans-Oceanic B600 Zenith(1940年代)
Trans-Oceanicは1942年から1981年にかけてZenith社が製造した 高品位の短波ポータブルラジオの名前で、真空管を使った型は1962年まで 造られ、1957年には9石のトランジスターラジオが造られた。600型は1954年 に始まり小さな変更をしながら1962年まで続いた。B600は5球 スーパーヘテロダイン受信機で、使用真空管は、 1U4(RF AMP.)-1L6(Conv.)-1U4(IF AMP.)-1U5(DET./AVC/AMP)-3V4(AUDIO OUT)。 -
ラジオ受信機Empino V-22
4球式スーパーヘテロダイン中波ポータブルラジオ。受信周波数範囲:535-1605kHz。使用真空管:1R5(conv.)、1T4(IF)、1U5(det/af)、3S4(output)。電源:電池 (A)1.5V、(B)67.5V。 -
ラジオ受信機 Marilin
4球式スーパーヘテロダイン中波ポータブルラジオ。受信周波数範囲:535-1605kHz。使用真空管:1R5(conv.)、1T4(IF)、1U5(det/af)、3S4(output)。電源:電池 (A)1.5V、(B)67.5V。 -
Toptone ATR-210(1950年ころ)
4球式スーパーヘテロダイン中波小型ラジオ。受信周波数範囲:535-1605kHz、中間周波数:455kHz。使用真空管:1R5(conv.)、1T4(IF)、1U5(det/af)、3S4(output)。電源:(A) 1.5V、(B) 67.5Vまたは 45V。 -
EMERSON Portable Superheterodyne Receiver 747 EMERSON Radio&Phono Corp.(1954年)
サブミニチュア管を使った、米国製4球スーパーヘテロダインポータブル中波ラジオ受信機。右中央に同調用ダイアル、その上に電源スィッチ付音量調節ダイアルがある。受信周波数:540-1600khz。中間周波数:455kHz。真空管:1V6(Conv.)、1AH4(IF Amp.)、1AJ5(Det./AVC/AF Amp)、1AG4(Audio Output)。スピーカー:2 3/4インチ。電源:電池 A(1.5V/160mA)、B(45V/4mA)。 -
ラジオ受信機Star-Lite RN-7
4球式スーパーヘテロダイン中波ポータブルラジオ。受信周波数範囲:535-1605kHz。使用真空管:1R5(conv.)、1T4(IF)、1U5(det/af)、3S4(output)。電源:電池 (A)1.5V、(B)67.5V。 -
ラジオ受信機 COMMODORE 200
4球式スーパーヘテロダイン中波ポータブルラジオ。昭和30年代の日本製。受信周波数範囲:535-1605kHz。使用真空管:1AQ4(conv.)、1AM4(IF)、1AS5(det/af)、3S4(output)。電源:電池(A)1.5V、(B)67.5V。 -
CONTINENTAL M-500 CONTINENTAL MERCHANDISE
4球式スーパーヘテロダイン中波ポータブルラジオ。受信周波数範囲:535-1605kHz。使用真空管:1R5(conv.)、1T4(IF)、1U5(det/af)、3S4(output)。電源:電池 (A)1.5V、(B)67.5V。 -
ラジオ受信機7-BX-6E RCA
米国製真空管式中波ポータブルラジオ受信機。電源:AC/DC115Vまたは電池(A 7.5V、B 90V)。周波数範囲:540-1600kHz。使用真空管:1R5(COPNVERTER)、1U4(IF AMP)、1U5(2nd DET. AVC&A-F AMP)、3V4(OUTPUT)。
トランジスターラジオ
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トランジスターラジオTR-1 I.D.E.A./Regency(1954)
Texas Instrument社とRegency社が1954年に発売した世界最初のトランジスタラジオ。中波放送用でゲルマニュウムnpnトランジスタを4個使っている。中間周波数は256kHz。クリスマス商戦に間に合うように秘密裏に開発され、49.95ドルで発売された。Yシャツのポケットに入るように、3x5x1.25インチのプラスチックケースに収められている。 -
Transistor Personal Portable Radio TT-600 Automatic Radio(1956)
4球英国製長波中波ポータブルラジオ受信機。3つのノブは左から、音量、同調、LW/MW選択。電源:電池。使用真空管:DF96(5極管) DK96(7極管) DAF96(2極-5極管) DL96(5極管)。 -
トランジスターラジオ TR-61 ソニー(1957)
6石スーパーヘテロダイン中波ラジオ受信機。受信周波数:535-1,605kHz。実用電界強度:約1mV/m(出力10mW)。選択度:10kHz離調で10db以上。最大出力80mW。スピーカー:2.5インチ。電源:9V積層。寸法:140X90X48mm。重量:430g。価格:12800円。 -
トランジスターラジオ TR-62 ソニー(1957)
6石スーパーヘテロダイン中波/短波ラジオ受信機。受信周波数:中波535-1,605kHz、短波2.5-4.5MHz。受信可能帯域は狭いけれども短波放送が受信できる最初のトランジスターラジオ。最大出力90mW。スピーカー:2.75インチ。電源:6V(単三4個)。寸法:162X100X46mm。重量:500g。価格:13,800円。 -
SONYトランジスターラジオTR-75 ソニー (1958)
6石スーパーヘテロダイン中波コンパクトタイプのラジオ受信機。NPNトランジスター使用。片手で操作出来るよう工夫されている。受信周波数:中波535-1,605kHz。中間周波:455kHz。最大出力240mW。スピーカー:5.5センチパーマネントダイナミック型。電源:9V。寸法:90X60X21mm。重量:175g。価格:6,800円。使用トランジスター:ソニー2SC-73, 2SC-75, 2SC-77, 2SD-65, (2SD-65, 2SD65)。 -
SONYトランジスターラジオTR-710 ソニー (1958)
7石スーパーヘテロダイン中波/短波ラジオ受信機。受信周波数:中波535-1,605kHz、短波3.9-12MHz。中間周波:455kHz。最大出力150mW。スピーカー:2.25インチ。電源:3V。寸法:156X92X38mm。重量:500g。価格:12,900円。使用トランジスター:ソニー2T201-2T7-2T7-2T6-2T6-(2T69, 2T69)。 -
SONYトランジスターラジオTR-741 ソニー (1958)
7石、音質重視の2バンド中波/短波ラジオ受信機。受信周波数:中波535-1,605kHz、短波3.9-12.1MHz。中間周波数:455kHz。完全な短波受信帯域をもつ最初のトランジスターラジオ。電源:電池 1.5Vx4。寸法:231x185x80(mm)。価格:21,500円。 -
SONYトランジスターラジオTR-714 ソニー (1959)
7石、スーパーヘテロダイン中波/短波ラジオ受信機。受信周波数:中波535-1,605kHz、短波3.9-12MHz。中間周波数:455kHz。 -
SONY SOLID STATE 11 TFM-110F ソニー (1967)
12石、中波・短波・FMの3バンドラジオ。SOLID STATE 11シリーズの最初の機種TFM-110は1965年に発売され11石であったが、そのご12石になるなど改良された。価格:13,800円。受信周波数:FM 76-12.1MHz、SW 3.9-90MHz、MW 530-1605kHz。中間周波数:FM 10.7MHz、SW/MW 455kHz。電源:単3(3個)。寸法:180x131x48(mm)。 -
FM/AM SONY RADIO TFM-151 ソニー (1958)
15石、FM/MWの2バンドラジオ。FMを受信できるトランジスターラジオとしては最初期のもの。受信周波数:FM 88-108MHz、MW 535-1605kHz。使用トランジスター:2T203x3、2T201x5、2T7x2、2T6x3、2T8x2、ダイオード:1T23x4、1T51x1。スピーカー:4"x6"、ダイナミック、180mW。電源:1.5Vx4。寸法:23.5x19.7x7.6(cm)。 -
東芝トランジスターラジオ 7TP-352M
7石2バンド、トランジスターラジオ受信機。受信周波数帯:BROADCAST 540-1600kHz、MARINE 1.6-5MHz。出力:100mW。スピーカー:6.5cm PM Dynamic。電源:電池(R006 9V)。 -
超小型トランジスタラジオ スタンダード無線工業(1964)
マイクロニック・ルビーと愛称されたこのラジオは、回路部品の小型化への挑戦の結果生まれた。輸出向けに量産されると、たちまち国際的なヒット商品となった。1960年にアメリカのTI社が集積回路を発表していたが、いまだ一般的でなく、ICを使わずにしかもスピーカー内蔵でこの超小型は、世界の注目を集めた。寸法:44×48×25(mm)。重量:72g。 -
SONYトランジスターラジオ2R-21 ソニー (1965)
8石、小型(ポケットに入る)AMトランジスターラジオ。周波数範囲:530-1605kHz, 中間周波数:455kHz。寸法:7×7.5×3.3(cm)。 -
SONYトランジスターラジオEFM-117J SONY (1964)
1964年8月に発売されたFM/SW/MWトランジスターラジオ。エサキダイオードと11石のトランジスターが使用されている。受信周波数:FM 76-90MHz、SW 3.9-12MHz、MW 530-1605kHz。電源:電池1.5Vx4。寸法:23×13.5×6(cm)。 エサキダイオードは江崎玲於奈博士が1957年、ソニーで発明した負性抵抗を持つ半導体素子で、その原理からトンネルダイオードと呼ばれる。江崎博士は1973年「半導体におけるトンネル効果の実験的発見」にたいしてノーベル物理学賞を受けた。
ICラジオ
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FM-AMポータブルラジオRF-007 松下電器産業
LSIを使用した、小型、軽量、高感度FM-AM2バンドラジオ。受信周波数帯:FM 76-108MHz、AM 525-1605。スピーカー:4cm。最大出力:150mW。寸法:52x20.5x65mm。電源:乾電池 3V(単4x2)。 -
SONY ICラジオICR-120 ソニー (1968)
ソニーが発売した超小型AMラジオ。ICを1個、トランジスターを3個使用。周波数範囲:530-1605kHz。中間周波数:455kHz。スピーカー:直径2cm、ダイナミック。電源:チャージ可能電池 1.22Vx2。寸法:49×33×18(mm)。重量:80g。 -
FM/AM 5BAND RECEIVER ICF5800 ソニー (1973)
ソニーが1973年に発売した高性能FM/AM受信機。海外の日本人が使用しただけでなく、BCLブームの花形の受信機であった。受信周波数範囲 FM: 76-90MHz, SW1: 3.9-10MHz, SW2: 10-18MHz, SW3: 18-28MHz, MW: 530-1605kHz 。IF FM:10.7MHz, SW/AM: 455kHz。素子:1IC, 1FET, 10Tr。価格は20,800円。 -
FM/AM 5BAND RECEIVER ICF5900 ソニー (1975)
ソニーが発売したFM/MW/SWダブルスーパーヘテロダインラジオ。海外の日本人が使用しただけでなく、1970年代のBCLラジオを代表する高性能機のひとつ。短波帯ではダブルスーパーヘテロダイン方式を採用、主同調ダイアルはギア駆動にするなどの特徴を持っている。受信周波数範囲 FM: 76-90MHz、 SW1: 3.9-10MHz、 SW2: 11.7-20MHz、 SW3: 20-28MHz、 MW: 530-1605kHz 。IF FM:10.7MHz、SW:1st 10.7MHz/2nd 455kHz、 AM: 455kHz。寸法:22×23×10(cm)。価格は27,800円。 -
ICラジオ RF-2200クーガ 松下電器産業(1976)
松下電器産業(現在のパナソニック)が発売したFM/MW/SWダブルスーパーヘテロダインラジオ。1970年代のBCLラジオを代表する高性能ラジオ受信機のひとつ。MW, FM, SW1,...,SW6の8バンドで受信する。SWはダブルスーパー(IF 1,985kHz、455kHz)、MWとFMはシングルスーパー方式。ダイアル機構はギアドライブ。選択度切換付。寸法:318×188×100(mm)。重量:3.4kg。定価:34,800円。 -
トランジスターラジオAMレシーバー ICR-9 ソニー (1977)
集積回路を使った小型薄型高性能ポケッタブル中波ラジオ。受信周波数:530-1,605kHz。スピーカー:4.2cm。最大出力:70mW。出力ジャック:イヤホンジャック。選択素子にメカニカルフィルターを使用。電源:電池(3V)。寸法:63x110x9(mm)。重量:99g。 -
FM/AM 7BAND RECEIVER ICF7600 ソニー (1977)
ソニーが1977年に発売した7バンド高性能FM/AMポータブル受信機。その後2001年発売のICF-7600GRに至る7600シリーズの出発点になるモデル。受信周波数範囲 FM: 76-108MHz, SW1: 3.90-4.00, SW2: 5.950-6.200MHz, SW3: 9.500-9.800MHz, SW4: 11.700-12.00MHz, SW5: 15.100-155.00MHz, MW: 530-1605kHz 。スピーカー:7.5cm。イヤフォーンジャック、レコード出力つき。価格は21,100円。 -
シンセサイザーラジオ RP-98 東芝(1979)
PLL周波数シンセサイザー方式の、中波、薄型ポータブルラジオ。受信周波数帯:531-1602kHz(9kHz間隔)。中間周波数:450kHz。放送局を6局記憶(書き換え可)。選局:up/down、自動。出力端子:イヤホンジャック(600オーム)。使用半導体素子:LSI(1)、FET(1)、トランジスター(20)、ダイオード(7)、発光ダイオード(12)。寸法:65x100x6(mm)。重量:65g(電池込)。電源:3V(アルカリ電池または酸化銀電池2個).
テレビ受像機
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トランジスターテレビ受像機 8-301W ソニー (1960)
ソニーが発売した日本最初のトランジスターテレビ受像機。8型ブラウン管を使用。トランジスター23石、ダイオード18個、高圧整流器2個を使用。寸法:210×180×230(mm)。重量:6.0kg。このテレビ受像機を実現するために、200MHz以上で使用できるトランジスター、小電力ブラウン管が開発された。世界最初のトランジスターテレビ受像機Philco Safariは、2インチのブラウン管上の映像を反射拡大して見る構造になっているので、8-301Wを世界最初の直視型テレビ受像機と呼ぶことがある。 -
カラーフラットテレビジョン TH-14F1H2 (松下電器産業)(1993)
松下電器産業(現在のパナソニック)が発売した、特殊なブラウン管(CRT)を使った14型薄型カラーテレビ受像機。これは数ミリの大きさのCRTを数千個あるいは数万個並べて画面を構成する技術による。すなわち1個のCRTの蛍光面を多数の小さな領域に分割し、それぞれにたいする小型のCRT機構を全体のCRT内部に作ることで薄型CRTを実現した。厚さ:98mm。価格は288,000円。