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初期の無線通信機

初期の無線通信機

  • 瞬滅火花式放電電極 安中電機製作所 (1921)

    瞬滅火花式放電電極 安中電機製作所 (1921)
    真空管実用化以前の初期の無線送信装置の発振装置。12組の電極(直径50ミリ、板厚5ミリ、銀製)で構成されている。それぞれ厚さ0.1ミリの雲母板のリングで絶縁されている。感応コイルあるいは高周波電機による高圧出力を印加して強力な放電を起こし、テスラコイルと空気蓄電器により所要の周波数に同調させた電波を送信する。電気通信大学の前身校「電信協会管理無線電信講習所」で大正10年に開局した実験無線局(J2JD)で使用された。
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  • 瞬滅式用テスラコイル 東京無線電信電話製作所 (1920)

    瞬滅式用テスラコイル 東京無線電信電話製作所 (1920)
    真空管実用期以前の初期の無線送信機に使われた同調コイル。巨大な空気コンデンサーと共振回路を構成し、瞬滅火花式放電電極とともに発振装置に使用される。幅1インチの銅帯を渦巻状に巻き、木枠の溝に嵌め込んで保持している。大理石製の前面パネルのハンドルを回転してコイル状の摺動子を移動するとコイルのインダクタンスが変化する。3キロステラと本体木部に彫り込みがあるので、その程度の電力の送信が可能とされていたようである。
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  • 瞬滅式用空気蓄電器(1920)

    瞬滅式用空気蓄電器(1920)
    火花式送信装置において、テスラコイルと接続して同調回路を構成するコンデンサである。 保存状態が悪く製造会社も不明である。当時は数点の部品を卓上に置くか、壁面や天井に取 り付けたりしたものを、相互に結線して送信設備を構成した。送信機という一つの筐体に納 められた装置はなかった。このようにして、前身校の中央無線電信講習所において、実験無 線局の電波を発射していた記録が残っている。
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  • 長中波無線電信送信機 安中電機製作所 (1929)

    長中波無線電信送信機 安中電機製作所 (1929)
    国産の真空管による初期の無線送信機。使用真空管はCYMOTORON KN-154、東京電機 KN-154(整流管)、TOYO UN-154(3極管)。3極管1本で自励発振させて送信する。送信出力は約200W。直熱管のフィラメント電圧を微調整する電源装置を備えている。昭和5年「電信協会管理無線電信講習所(目黒)」の実験局J2JDの送信機として使用された。
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