UECコミュニケーションミュージアム

     設立の経緯

 電気通信大学はその前身の無線電信講習所から引き継いだ歴史的な通信機器の類を多く所有していたが、決して良い状態で保管されていたとはいえず、むしろ邪魔者扱いをされ、物置として使われていた古い木造の通信実技演習室(旧I棟)に放置されており、そのまま推移すればこれらの歴史的機器は廃棄される運命にあった。
 たまたま1998年は本学の前身校設立以来通算80年目、また1999年は新制大学として再出発して50周年に当るので、1998年秋に創立80周年記念行事を開催する計画がたてられていた。またその頃、本学が前身校から引き継いだ無線通信士教育の使命は、モールス通信の廃止により終ろうとしていた。
 開館の頃は、すでに通信機等はアナログからディジタルへの大きな技術革新の時期と重なり貴重なアナログ機器が多量なごみとして廃棄処分されることが心配された。
 このような状況の中で、当時の文部省(現文部科学省)が大学博物館の設置に関心を持っていたことも考慮し、80周年記念事業の一環として本学と縁の深い無線通信の技術を中心とする資料館を学内措置により設置する構想が生まれたのであった。
 始めは80周年記念事業として新営される「80周年記念会館」(リサージュ)に展示する案もあったが、重量物が多いことや利用できる面積が限られている事を考慮し、1996年3月、東1号館が完成して機械工学科(当時)が移転したために空家となった実習工場の一部を借用して仮展示することとし、旧I棟から通信機等を運び込んだ。
 同時に「電気通信大学歴史資料館準備会」を設置し、歴史資料館の運営方針・運営体制の検討、展示品の蒐集等を開始した。
 準備会は事務局、80周年記念事業会、目黒会と連携を保ちつつ、展示を整備する傍ら評議会の議を経て関係諸規則を制定し、1998年11月2日、創立80周年記念行事の一つとして正式に開館した。
 2000年代に入るや、資料館では古典機器を始めとしてアナログ機器の他に、情報機器、特に計算機の蒐集も計画し、開始した。幸いにも、資料館の増面積が実現したが、会社等からの展示物寄贈をお願いするための活動も行った。
 資料館の様子が世間に知れわたるにつれて、個人の蒐集品、故人の蒐集品の寄贈が増えてくるようになってきた。この増加は嬉しいことではあるが必然的に資料館を悩ませることにもなり、資料館の更なる増面積を必要とした。
 おりしも、2003年の調布祭で、資料館のことが話題になり、資料館事業の夢を語り合うことができた。これを縁に、船舶通信士労働組合とお知り合いになり、組合から多額の基金をいただくことができた。この基金はUECコミュニケーションミュージアムの建設と展示設備の拡充に使わせていただき、2008年11月13日歴史資料館は発展的に解消しミュージアムの開館となった。

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  所在地 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
  電話 042(443)5296 / FAX 042(443)5798
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